およげタイヤキさん
- 山中好雄
- 3月14日
- 読了時間: 1分
(a)およげたいやきくん
まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの
うえで やかれて いやになっちゃうよ
あるあさ ぼくは みせのおじさんと
けんかして うみに にげこんだのさ
はじめて およいだ うみのそこ
とっても きもちが いいもんだ
おなかの あんこが おもいけど
うみは ひろいぜ こころがはずむ
ももいろ サンゴが てをふって
ぼくの およぎを ながめていたよ
(b)とんでけ唐揚げさん
まいよる まいよる ぼくらは油鍋
からあっと 揚げられても やにならないよぉ
ある明け方 ぼくは 店のおばさんと
けんかせず 空に 飛んで行くのさ
何度も およいだ 空の上ぇ
とっても 気持ちが スカットするねぇ
身体の ころもが 重いけど
空は 青いぜ 気持ちははれーばれぇ
ピンクの カモメが 尾をふっぅて
ぼーくの 飛行を 笑っていたよぉ